ジュエリーデザイナーとは

婚約指輪や結婚指輪にはジュエリーデザイナーの存在が欠かせません。

永遠の愛を誓うリングをデザインするわけですから、ただ美しいだけでなく何十年使い続けても色あせないデザイン、むしろ使い続けるほどに愛着が増していくような、そんなデザインのリングを作るのがジュエリーデザイナーです。

プロの仕事

1つのリングのデザインができあがるまでには、通常3ヶ月から長い場合だと半年もかかるそうです。
あの小さなリングを形作られるまでにそれほど多くの時間が費やされることに驚かされます。

リングの作成には大きく3つの工程があります。
第一の工程はデザインの決定で、デザインの決定には1ヶ月半から2ヶ月近くの時間を必要とするのです。

一人のジュエリーデザイナーがデザインを手がけることもありますが、複数のデザイナーたちが協力してデザインしていく場合も少なくありません。

デザイナーたちは美術館や博物館、ファッション誌など様々なものからインスピレーションをもらってデザインしていくようです。
それぞれのデザイナーたちは通常5枚から10枚程度のデザイン画を作り上げていきます。

そして、全体で30枚程度のデザインを書き上げ、その中から最もふさわしいデザインを選択していきます。
デザインの決定にはお客様の意見を一番よく知っているジュエリーショップのスタッフの声も反映されるようです。

第二の工程は指輪の原型作りで、原型作りには5~8週間の工程を要します。
デザイン画を元にイメージ通りのリングを作成していくわけですが、一発でイメージ通りの形に仕上がるわけではなく、何度もチェックや修正を繰り返しながら仕上げていきますので時間がかかります。

第三の工程はサンプル作りです。
原型が完成した後、それを使ってサンプルを作ります。
サンプルの素材にはプラチナが用いられ、撮影用に使ったり、各店頭に並べたりします。
そのサンプルを見てお客様のオーダーが入れば、お客様一人ひとりにあったサイズに合わせてリングを作っていくことになるのです。

リングに込められた思い

ところで、リングによっては一つ一つにネーミングする場合があります。
リングのイメージあったネーミングが与えられますが、ギリシャ語やイタリア語など、日本人にはあまり馴染みのない横文字が採用されることが多いようです。

こうして長い年月をかけて作られたリングには、ジュエリーデザイナー一人一人の思いが込められています。
リングをつけるたびにいつまでも愛を確かめることができる、そんなデザインのリングを見つけることができたら本当に幸せですね。